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村松恒平より

■このメールマガジンは、一口で読めるごく短い読み物をお送りするものです。
僕が月に一回開催する文章講座の作品から、優秀なものを選んで配信します。
テーマは毎月変わり、作者によって作風も多様です。
毎回違うテイストの作品をお楽しみください。
短い優れた作品を選んでいますので、読んで損はない、と思っていただけるの
ではないでしょうか。

■また、「こういうものを自分も書いてみたい」と思う方は、上記の文章講座にどうぞ。
文章を書くのは初めてという人から、プロのライターさんまで
それぞれのテーマを持って参加しています。毎回初めての方も何人かいらっしゃいますので、お気軽にご参加ください。自分の文章を客観的に見つめられて、参考になる点が多いと思います。

■その『3D文章塾』第4回の課題は、「食べ物」です。参加費4.000円。1400字以内の原稿をあらかじめ提出していただいて、プロの編集者の目で講評・助言します。締切は1月22日です。詳細は下記をご覧ください。
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■僕が何度か作品を批評したことのある佐神良くんとい
う作家がいます。いわば僕の弟子筋(?)に当たるわけですが、デビュー2冊目
の単行本を送ってくれました。『僕らの国』(光文社 1600円)。大地震で荒
廃した幕張地区。そこに4種類の特殊な教育を受けた児童たちが生き残り、異
様な社会を築いて……という設定のストーリー。わかりやすい描写と早いスト
ーリー展開。装丁もいいし、光文社的にも期待されているのではないでしょう
か。興味のある方はぜひ読んでみてください。


■今回は、第一回課題「友人」からの作品です。


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□□□■  満ち欠け  ■□■  作者・しらい  ■□□□□□□□□□□□□□
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日課になってしまった病院通いも2カ月が過ぎた。いつものようにエレベータ
ーに乗り、3階のボタンを押す。303号室にはただ眠っているだけの夫がいる。
毎日毎日、機械の力で酸素を吸って、栄養剤を入れられている夫を見ると、悲
しさよりも、空しさがこみあげる。いつまで、こんな生活が続くんだろう…。
「こんにちは。今日もお疲れさまです」彼女も毎日病院に来ている。病室が隣
の302号室だったので、自然と挨拶するようになった。噂好きのヘルパーさん
によると、入院しているのは彼女の旦那さんで、事故で意識が戻らなくなった
らしい。お互いに目覚めない夫の介護をしている。

今日は検査が続くので、すぐに病院には行かず、隣にある小さな公園でベンチ
に座り、ぬるいままで出てきた缶コーヒーを飲んでいた。
「若林さん、休憩中ですか?」病院に向かっていた彼女が私に気がつき、歩い
てきた。横に座ると彼女は他愛もない世間話を始めた。ふと話が途切れたと
き、彼女は深く息を吸って、いつもとは違う怒っているような表情で話し始め
た。
「夫は…、自殺したんですよ。浮気相手の女と心中ですって。いまどき、心中
なんて、考えられないですよね。相手は死んじゃったんですよ。ご両親から
は、散々責められて。旦那の両親からも、自殺したのはお前のせいだって。そ
れなのに病院で世話をするのは私なんですよ。あんな姿になった息子を見たく
ないって。勝手でしょ?旦那も一緒に死んでくれれば、どんなに楽だったか
…」
どんなに楽だったか――。そう、私もそう思っていた。経営者だから責任があ

      
るんだといって、一日15時間も仕事をして、心筋梗塞で倒れた。あのとき、倒
れた駅のホームで息を引き取ってくれたら。それなのに言葉が出てこない。私
も同じ気持ちだと。どうしてもその一言が言えなかった。
「ごめんなさい。変なこと言って。忘れてください。病室、戻りますね」
その日から彼女は私を避けるようになった。お互いに胸の内にしまっておいた
方がいい感情だったのかもしれない。人の死を願うことなど。

11月も終わりに近づいたころ、いつものように病院に行くと、看護師さんの動
きが慌しい。これから何が起こるのかがわかる。もうすぐ、誰かが死んでしま
うのだ。303号室に向かうと、302号室にばたばたと先生が入っていった。彼女
の旦那さんだ…。
そのぐらい時間が経っただろうか。ふと周りを見渡すと、隣の部屋からの物音
が途絶えた。ついに、彼女が望んだ瞬間が来てしまった。急いで廊下に出る
と、眼を真っ赤にして看護師さんに抱えられている彼女がいた。
「不思議ね…。悲しいわ。やっぱりいなくなるのって寂しいことね」そう言っ
て、彼女は泣き出した。私も泣いた。ふたりで何時間も泣いた。

コートを着て家を出る。私はいつものように病院に行く。夫が目覚める気配は
ないが、時間は前よりも穏やかに過ぎる。二度と彼女と会うことはないけれ
ど、きっと一生忘れることはできない。


■村松コメント
ごく短い文章の中に、ドラマがあり、シリアスな中に救いと明るさがありま
す。これだけの内容を詰め込んで、窮屈な感じも、浮いた感じもしないのは、
すばらしいですね。


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