共生の思想/黒川紀章(徳間書店)

半年間、日曜の朝10時に日本を代表する建築家黒川紀章氏の自宅に通って、2.3時間レクチャーを受けてまとめた本。早起きが辛かった。内容も三浦梅園からフランス哲学まで、理論武装ガチガチの超ハード。労作っていうのかね。俺にしかできないでしょ。「共生」という言葉はじつは黒川ジルシなのだけど、それを知らないでなんとなく優しげなエコロジー風キーワードとして使っている人が多い。この本にはすごくいいことが書いてある。書いてた当時よりも今のほうがその意味がよくわかる。黒川さんの主著なので、その後、他のライターが入って、増補改訂を重ねてこの本は生き続けています。でも、いちばん大切な核心をまとめたのは、ワタシ、ということは言える。

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